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2007年9月22日(土)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

日本でも有数の繁華街である”新宿”は夜の街のイメージが強い一方で映画の街としての顔を持つ。”中央線文化=カウンターカルチャー”の流入を受け続けてきた新宿、その西口レコ屋街近くに「映画な酒場 Shot Bar ゾートロープ」がある。新築ビルの3Fにてエレベーターが開くと、ドアには覗き穴が(写真左)。店名の「ゾートロープ」、それは映画やアニメの原型である覗きからくり(写真中央)のこと。一歩、店内に入るとそこは昭和30〜40年代、繁華街外れの酒場。日本映画美術の巨匠、木村威夫 氏が手掛けた店内はまるでアート、オリジナルのデザイン画や映画関連の小物が飾られている。
バックバーの構成比は、オーセンティックバーや大手酒店の ”それ” とは大きく異なる。 「カウンターに座って一瞬固まるお客様もいらっしゃいます。」 と言うのはマスターの堀上(ほりがみ)氏。バックバー約300本中200本が国産洋酒、しかも現在入手可能な地ウイスキーの大半が網羅されている。国産洋酒初学者であることをマスターに告げ、数本選んでいただいた。

国産ウイスキー
(左から ホワイトオークウイスキー クラウン、余市原酒10年、駒ヶ岳シングルモルト10年、ゴールデンホース秩父8年、チェリーXXV、謎2003【馳星周】)
駒ヶ岳シングルモルト10年 : 「私が国産ウイスキーに入れ込むきっかけになった1本。甘めでウイスキーが苦手な女性にもお薦め出来る。地ウイスキー初体験の人は是非ここから。」
ホワイトオークウイスキー クラウン : 「しっかりと作られたブレンデッド。神鷹 で知られる江井ヶ嶋酒造による、これぞ”ジャパニーズ地ウイスキー” と実感できる1本。」
チェリーXXV : 「郡山で作られているヴァッテド・モルト。安くてきちんと美味いのに、ある意味メチャメチャなラベルが面白過ぎる。」

ほか国産洋酒 −ラム、グラッパ−
(左から 神戸ぐらっぱ、コルコル、小笠原ラム、徳洲・神酒、ルリカケス)
ルリカケス : 「ラム酒と言いつつ、ラムとも黒糖焼酎とも違う独自の美味しさ。華やかな甘い香りが好評です。」
コ ル コ ル : 「去年初出荷された南大東島産のホワイトラム。かなりクセがあるので、好みは分かれるかも。」
小笠原ラム : 「東京の亜熱帯、小笠原で作られているラム。ロックはもちろん、カクテルにも合います。」
生産終了品や懐かしいお酒が他にも沢山ある。”ご馳走”と呼ぶにふさわしい国産洋酒群をくまなく見渡せば、記憶を呼び戻すオールドボトルに出逢えるかもしれない。
ビールは大阪の箕面(みのお)で丁寧に造られているリアル・エール。炭酸ガスを使わず、ハンドポンプで汲み上げる(写真左)クリーミーな 箕面ビール が飲めるのは、東京では「ゾートロープ」だけだ。ペールエール(写真右上)は本年5月中旬限定での提供、通常はスタウトを飲むことができる。リアル・エールは、よく口にする生ビールと比べてやや温度が高い。また炭酸がしつこくないため膨満感は低く、好きな方は何杯でも飲めるだろう。
スタウト : 「非常にクリーミー、黒ビールにしてはドライ。コクがあるけど軽い。カフェ・ラテの泡をすくって呑みたい衝動と似た感覚を覚える」
ペールエール : 「グレープフルーツのような柑橘系の苦味があり、シャープな口当たりが特徴。」
「酒蘊蓄だけに終始してしまう店にはしたくない、広い世代の映画好き、酒好きに来てもらえれば嬉しい。」 と語るマスターの堀上氏(写真左)。BGMは全て映画に関するもので、曲のリストからリクエストも可能。店の名刺はまるで映画のパンフレットのようだ。ジャズやロックバーはあっても映画バーは稀有な存在だ。
住所 : 東京都新宿区西新宿7-10-14 ガイアビル4 3F TEL:03-3363-0162
営業時間:19:00〜4:00 定休日:日曜、祝日(但し、休前日は営業)
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