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2006年6月5日(月)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

もし 看板がなく 玄関に鍵のかかったBARが在ったら、貴方はインターフォンを押すのを少しは躊躇することだろう。しかし、好奇心は駆り立てられ、その先に在る大人の空間を見てみたい、とも思うはずだ。 赤羽の閑静な住宅街に実在する KITTY'S BAR (キティーズ バー) は、現在の地に 移転オープンして4年になるお店 (旧店舗はJR赤羽駅至近で1999年1月開店)。 インターフォンを押し、店内から鍵を開けてもらって初めて入店を許される。その理由を 「落ち着いて愉しまれているお客様を守るためで、泥酔者対策でもあります。」 と話すのは、オーナーバーテンダーの槇本さん。 自身も猫好きで、店名は子猫を意味する”Kitty”、さらに言えば ”Whisky Cat” に由来している。
落ち着いた雰囲気の中、バックバーに並ぶのはモルトを中心に洋酒が約400種。おや?見慣れたボトルが見あたらない・・・、FOUR ROSESはプラチナ だけ、バランタインは17年 からしか存在しない。 「”いつものお酒” より、ちょっとだけグレードを上げてみる、たまにはそんな時があってもよろしいのでは・・・。」 と槇本さん。 また、「バカラのグラスを少しずつ増やしています。美味しいお酒を、良いグラスで、ゆっくり過ごしていただきたいから。」 グラスだけでなくカウンター、椅子etc、店の随所に槇本さんの想いを見て取ることができる。
座る場所にキャンドルを灯し、笑顔で迎えてくれたのは小田氏。槇本さんとコンビを組んで6年目になる若手二枚目バーテンダーだ。槇本さんからの信頼は厚く、お酒の知識が豊富、カクテルコンペティションで 優秀賞を獲得 したこともある。お二人にカクテルを創っていただいた。
モスコミュール ソルティドッグ
「スタンダードをそのままではなく、良い材料で良いものを出していきたい。」 というお店の姿勢そのままに、”モスコミュール”は銅製のマグカップに ジンジャービア で提供される。言わずもがな、ではあるが ウィルキンソン でも カナダドライ でもない。(カクテルベースは スミノフブラック)
スミノフブラック : 「モスコミュールは本来スミノフを使うとされています。当店ではジンジャービアとの相性を考えた時にレッドやブルーよりも味が軟らかいブラックを選びました。」
「相性の良い塩を国際食品展で捜し廻った。」 塩が、粒でなく粉雪のようにデコレーションされる ”ソルティ ドッグ”。 「パウダー状の塩は甘くなります。」 とおっしゃる通りで、塩気は素早く引き、嫌みのない旨味が持続する。(カクテルベースは ベルヴェデール)
ベルヴェデール : 「ラグジュアリーウオッカ とも言われる最高級ウオッカ。ボトルデザインも味も洗練されていて、非常にスマート。グレープフルーツとの相性も抜群です。」

アイリッシュコーヒー
槇本さんが 「納得がいくまで探した。」 珈琲豆を挽き始める、時を同じくして小田氏がフレッシュクリームのホイップに取りかかる。二人のコラボレーション全てが目の前で行われ提供される ”アイリッシュコーヒー”、 「これを目当てに訪れるお客様も少なくない。」 というのも頷ける。珈琲が注がれ消炎する際に発する「ジジーーッ」という3秒前後の前奏曲(プレリュード)、芳醇な味わいは実際に店へ行って確かめられたい。少々の時間を要するので、注文を決意しているならば入店と同時にその旨を伝えておくのがよいだろう。(カクテルベースは タラモアデュー ストーンジャグ)
タラモアデュー ストーンジャグ : 「ホットカクテルにすると、アルコール感などが強くなりますので、味は穏やかで香りが控えめなこのタラモアデューを使用しています。当店のアイリッシュコーヒーがクラシックな作り方なので、ジャグの方が雰囲気にも合うと思います。」
最初はカクテル名を言って注文されるお客様も、何回かおいでになると 「今日は何がいいの?」 とお任せになることが多いという KITTY'S BAR。時間がゆっくり流れる空間で、落ち着いて飲むには最適のお店だ。

「いつ来てもこの店は変わらない、そんな懐かしさを感じていたただけるようなお店になりたい。」 と 槇本さん。”インターフォンを押す”、それは”大人の時間を過ごすことを約束する自己暗示”。 会話を邪魔しない程度の音量に抑えられたBGM(クラシック)の中、大きな声はご遠慮を。 マナーと節度をもって、さあ赤羽へ。
住所 : 東京都北区赤羽南1-30-1 山田ビル 1F TEL:03-3901-7797
営業時間:18:00〜2:00 定休日:水曜
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