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2006年7月19日(水)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 
大学や各種専門学校が密集する学生街、高田馬場。街自体に活気があり、『早い・安い・美味い』 店が多く軒を連ねる。早稲田通りから路地裏へ入ると様相は一変し、住宅街の中に大人の憩い場が点在することはあまり知られていない。 ”BAR blue moon (ブルームーン)” もその一つだ。
「もともと お酒はそこまで好きではなかったんですよ。JAZZ BARが好きで、そこのオリジナルカクテルが 『Wish』 というJAZZの曲名が付いてまして。今振り返ると、 ”カクテルにメッセージ性を感じた” のが始まりだったのでしょうか。」 と話すのは マスターの谷口氏。自宅で趣味的に始めていたら次第に部屋がBAR化、人を呼んで振る舞っているうちに開店まで至ったという。
「此処で広く、固定観念なしに、お酒の大まかな世界地図を作ってもらいたいですね。深堀りしたくなれば、より専門的なBARで愉しんでもらえればと思います。」 BARデビューをしたい人にも至極優しい姿勢だ。学生街にありながら、学生客は少数派。来るとしても学生(の飲み方)が嫌いな学生しか来ないらしい。

ブルームーン
店名の由来を伺うと、 「カクテルにはメッセージがありまして・・・。レシピの一つである ”パルフェタムール(完璧な愛)” をシェイクすると『ブルームーン』に。其処に隠された意味に大人を感じたので。」 とマスター (カクテルベース : ビーフィータージン、パルフェタムール)。
そう、『ブルームーン』とは 同じ月の間にやってくる2度目の満月のこと、転じて ”無理なお願い” ”できない相談” という意味が。 店名に関する同様な質問は多いようで、女子大生から 「マスター、違う・・・ 完璧な愛は在るわよ」 と説教されたことも。
ジンとレモンジュースの調和の中に、スミレの香りが漂う。古くから在るカクテルには”奥深さ”と”理由”があることを再認識させられる味わいだ。
注文の4割がカクテルという ”BAR blue moon (ブルームーン)”、「何かもう一杯」 とお願いすると、
メアリーガーデン
「カクテルをお好みで創っていると、流行モノや柑橘系を頼むお客様が多い。柑橘系に頼るのは簡単なこと。お酒の選択肢が増えるようにと、薬草系の古典的なカクテルの導入として、このカクテルを薦めています。通常はオレンジピールをしませんが、当店ではあえてしています。飲みやすいように。」
この 『メアリーガーデン』 、ジンを加えれば 『サロメカクテル』 、ジンとオレンジを加えれば『メリージェーン』 、ジンとシェリーを加えれば『バーテンダー』 と拡がっていくカクテルだ。強い主張はないが、味わう程に薬草香の心地よい余韻を愉しめる (カクテルのベース : デュボネ 、ドライベルモット)。
「お酒をファッションと捉えている人、固定概念を持っている人に新しい発見をしていただくのが仕事だと考えています。」 押しつけの無い軟らかな対応は、敷居の高さを感じさせない。売り手の立場に慣れていくものだが、客の目線を忘れていない。

谷口氏が好きなBEER ほか
(左から ハイネケン タルヴェボック、 ロシュフォール 10、 ホメル、
中央 : サミュエルアダムス トリプルボック、 右 : レイモン・ラニョー ピノ デ シャラント)
マスターが一番好きなお酒はビール、その理由を 「幅広いシチュエーションをカバーしてくれるから。食前から食後は勿論のこと、スポーツ後やノドの渇いた時はどうしてもビールかと。何より味の多様性、デザートタイプやシャンパンタイプもありますよ。」 と話す。思い入れのあるビールを紹介いただいた。
ハイネケン タルヴェボック : 「甘味があって濃厚なビール。度数が高めの当地限定醸造。寒いアムステルダムの夜、これを飲んで、ビールで暖を採るという感覚を初めて味わったビール。ボトルを見るたびにそれを想い出す。」
ロシュフォール 10 : 「有名なトラピストビール。ベルギービールらしいベルギービール、奥深く美味い。」
ホメル : 「 ポプリンゲ というホップで有名な街のビール。 ウェストフレーテレン を買いに行った時に、 ポプリンゲ の街のカフェで飲んで感動した。日本では限定的に入ってきているので、見つければ買うようにしている。」
マスターは、デザートタイプのワイン、芯が太くビターチョコを連想させるウィスキーや、ドライだがやわらかいブランデーも好む。
「ビールを初めて飲んだとき美味しいと感じましたか?」 「すぐには好きになれなくても本当は好きなお酒、慣れる程にハマるお酒ってあるのでは?」
『ブルームーン』、”できない相談” という意味もあるが、此処では 1 から相談できそうだ。
住所 : 東京都新宿区高田馬場1-17-22 1F TEL:03-3209-5432
営業時間:18:00〜3:00 (日曜不定休)
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