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2006年10月2日(月)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

”器”、BARな雰囲気の中、日本酒と焼酎を愉しめる。
歓楽街として知られる五反田、周囲の開発とオフィス街の発展とともに飲食店が充実したエリアである。2004年11月には CATS THEATRE もオープンし、新しい波が来ている。
東口の桜田通りから少し入った処、大衆的な居酒屋が建ち並ぶ中、『今日は静かに飲みたい』、そんな欲求に応えてくれる オアシス的な存在が ”器 (うつわ)” である。
一枚板のカウンターにJAZZ、高い天井と打ちっ放しのコンクリート、上質な大人の雰囲気が溢れている店内は心の開放を促進し、初めの一杯を期待させる。
「女性も一人で飲みたい時があります。当時(1992年)、女性が一人で安心して飲める店は殆どなかったので、自分で始めてしまいました。」 と 話すのは 店主の鈴木さん。
「日本酒が好きなんですよね。『決まった銘柄ばかりでなく、いろんな美味しい日本酒があること知っていただきたい』 と思いまして。」
常時25種類以上の日本酒をショットで飲むことができる。鈴木さんに好きな日本酒を伺うと、 「世の中は辛口ブームですが、私は辛さよりも お酒本来の味がする日本酒が好きです。」 選んでいただいたのがこの2本。

鈴木さんが好きな日本酒
日高見 純米 : 「昔ながらの日本酒らしい日本酒。どこかしら懐かしさを覚える味わいです。」
香露 純米吟醸 : 「濃厚で、コクがありつつ微妙にフルーティー。飲みやすさもあります。」
数ある日本酒の中から1本だけ無人島へ持っていけるとしたら? と尋ねると、
鈴木さんがチョイスしたのは、前述の”香露 (こうろ)”であった 。
”香露” の醸造元である (株)熊本県酒造研究所 は、吟醸酵母として最も多く使われている ”協会9号酵母” の分離源である。この酵母のおかげで我々は香り高い吟醸酒を愉しむことができているわけで・・・。
美味しい日本酒の情報収集に積極的な鈴木さん。”標準MENU”に加えて、その時美味しい日本酒を ”お薦めMENU”として用意している。鈴木さんのセレクトはこの3本(2006年9月現在)。

お薦めMENU から
( 左から、蓬莱泉(ほうらいせん) 純米大吟醸 美(び) 、田ゆう 、 富久長 純米ゆずれもん酒 )
蓬莱泉(ほうらいせん) 純米大吟醸 美(び) : 「日本酒とは思えないほどフルーティーな味。まろやかで女性的、知る人ぞ知る入手困難なお酒。」
田ゆう : 「川崎酒遊米倶楽部 が田植えから草刈り、収穫まで行った”山田錦”を 泉橋酒造 で仕込んだ逸品。」
富久長 純米ゆずれもん酒 : 「広島で採れた柚子・レモンの他は特別純米酒と蜂蜜を使って醸造している。邪道ではあるけれど、下手なバーテンダーの創るカクテルより美味しく完成されている。2人で14〜5杯飲んでいくお客様も。」
器では焼酎も愉しめる。 「焼酎ブームのおかげで、小さい蔵でもいろんな種類の焼酎を出せるようになりました。日本酒のように多くの種類を飲めるの喜ばしいことですね。」

焼 酎 -隠し酒の中から-
( 左 : ルリカケス 右 : 山の精、芋の精、隠し蔵の三悪人、魔界への誘い )
カウンターやバックバーetc、目に触れる場所以外に”隠し酒”があることも。鈴木さんに相談するのがよい。店内各所から出していただいたのがこの4本。
ルリカケス : 「奄美大島の国産ラム酒。黒糖の甘味と柑橘系の香り。」
山の精、芋の精 : 「 『粘り気のある芋焼酎です。』 と出すこともございます(笑)。実際の味わいは、土の香りがほのかに香る芋焼酎といったところでしょうか。」
隠し蔵の三悪人 : 「クセの強い変わった麦焼酎。3悪人とは、『麦の芳ばしさ』、『自慢の甘味』、『まろやかさ』 を表しているそうです。」
魔界への誘い : 「原生麹の黒麹が使われているためか、飲むほどに味わい深いです。」
”魔王”や”伊佐美”といったプレミア焼酎も揃える。されど、このお店で飲むべき酒は日本酒ではないだろうか。

「日本酒を1杯飲んだら、水を1杯飲んでみてください。次の1杯が美味しくなりますし、翌日に残りませんよ。」
女性一人でも寂しく映らないスタイリッシュな空間、上戸を刺激する料理と日本酒を味わえる不思議かつ貴重な店だ。
器、BARな雰囲気の中、左党を唸らせる国産酒が堂々と鎮座している。
住所 : 東京都品川区東五反田1-11-9 五洋ビル 1F TEL:03-3477-7333
営業時間:18:00〜2:00 定休日:土曜、日曜、祝日
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