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2006年10月30日(月)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

中目黒は、お洒落で斬新な飲食店が散在する面白い街。
Lush Life(ラッシュライフ) もその類に漏れず、独特の雰囲気を醸し出す店。黒を基調に非日常の赤。穏やかな調光の中、”誰か” を連れて来たくなってしまう。
開店から3ヶ月(2006年10月現在)、 「想定していたよりも女性が多いですね。探るように飲んでいく方も。」 オーナーバーテンダーの須賀田(すがた)氏、控えめな接客が好ましい。23歳でこの世界へ入り13年、腕も確かである。
BARについて、「”普段使い” してほしいですよね。『BARに来たら格好いいカクテル飲まなきゃいけない・・・』、ではくつろげない。1杯だけでも気軽に来ていただいて、その空間を自分なりに愉しんでもらえればよいかと。」 と話すマスター。
手始めに、中目黒でも珍しい ”樽詰めGUINNESS” を注いでいただいた。

須賀田氏 と 樽詰めGUINNESS
「ビールは大好きですよ。最初から最後までビールのこともあります。」 とマスター。
樽詰めGUINNESS は、普通のBEERとは少し異なる。窒素と二酸化炭素の混合ガスにより、グラスに注いだ瞬間、渦のように静かにうねる。泡が非常に細かいため、2〜3回に分けて注ぐ必要がある。対流が落ち着くにつれ、クリーミーな泡と澄んだ黒色のビールに分かれたら出来上がり。
口に当てた瞬間のクリーミーさと豊かな味。キャラメルのようなモルト風味に始まり、ローストされた苦味が余韻として響く。完成までの約2分間を待つ価値は十二分にある。
GUINNESS の醸造方法は 上面醗酵 で、エールビール と変わりがない。違いは焙煎にある。エールビール は醸造過程で麦芽を焙煎するが、GUINNESS は麦芽にする前の大麦を焙煎している。
オススメのお酒、カクテルについて伺うと、
「スタンダードなお酒を取り揃えています。『お酒に対するこだわり』 は正直ございません。作り手ですので、”素材や作り方に対する最低限のこだわり” はあります。それは大前提であって、前面に出すのが好きではないのです。 『お酒に対するこだわり』 よりも ”バーテンダーとして空間やサービスを提供すること”、”もてなしの気持ちをどれだけ出すか” だと考えています。」
これは期待できる。プライベートでの飲み方について教えていただいた。

須賀田氏が好きな アクアヴィット・テキーラ
「その日の気分にも依りますが、行き着くのは ハードリカー が中心ですね。 モルト より バーボン を飲むことが多いですかね。 バーボン ならば アウトロー かな。アクアヴィット と テキーラ はずっと変わらずに飲んでいます。」
OUTLAW : 「バーボンらしいアタリのあるバーボン。」
LINIE AQUAVIT : 「北欧の酒。ストレートorロックで。フレーバーがついていて、スッキリした味わいです。現地では食事をしながら普通にストレートで飲むようです。冷凍庫でキンキンに冷やして、ビールをチェイサーに。ウナギやサーモン、オイスターの燻製なんかと一緒に。」
JOSE CUERVO ESPECIAL : 「甘味があってまろやかさもある。テキーラは塩とライム(レモン)が合う。日本人が塩で日本酒を飲む感覚でしょうか。この仕事(BAR)に入ってから、テキーラ って本当に美味しいなぁ、と。」
話を伺っていると、久しぶりに テキーラベースのカクテルを飲みたくなってきてしまった。
「やはり、スタンダードカクテルって美味しいですよ。2〜3つの材料で完成度が高い。ベースの違いもはっきりと出ますしね。最近のカクテルは4〜5つの材料を使うことも珍しくないのですが、まとまりは・・・。」
決めた、”マルガリータ” を創っていただいた。

マルガリータ
「斬新ですよね。塩が付いてるって。」 グラスには塩のスノースタイル。テキーラの原産国メキシコでは、ライム(レモン)をかじって塩舐めて、テキーラをグイッと飲(や)っている。一連の飲み方を上品にまとめた奇抜ながら合理的なカクテルと言えよう(カクテルベース : テキーラ、コアントロー、ライムジュース)。
「フレッシュライムを使用するので、その場で搾って風味を損なわないうちに出したい、というのもありますが、このカクテルは塩が付いてないとぼやけるんですよ。”塩によって味が引き立つ”、というか。」
”美味い。マルガリータってこんなに美味しかったっけ?!” ファッションでお酒を飲んでいた頃、『一気飲み』 の し過ぎで テキーラには悪い先入観を持っていた。テキーラを飲むこと自体、何年ぶりだろうか。
素直に感想を告げると、マスターの顔が綻(ほころ)んだ。
「テキーラは ゴールド よりも、シルバー の方が ”青臭さ” があります。それが柑橘(ライム)と相まって丁度良い味わいになってくるんですよね(笑)。」
マスターの ”素材や作り方に対する最低限のこだわり” を知るには聴くより 飲む方が早いらしい。

テーブル席は、「2人がより親密になるような、そういうお手伝いができれば・・・。”もてなし” の気持ちを感じていただいて、”気持ちよく飲んで気持ちよく帰れる”。”その後に続くようなお店でありたい” ですね。」 との考え方から ”コの字型”。
デートが中目黒に決まると、1軒目に迷い、2軒目には困っていた。
ようやく ”誰か”を連れて来ても、外すことのない2軒目を見つけた。
住所 : 東京都目黒区上目黒2-7-12 ドアーズ中目黒 B1F TEL:03-3760-8271
営業時間:19:00〜28:00 年中無休
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