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2007年1月9日(火)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

全然違う
日本酒=オジサンの酒? CMのイメージ? 勿体ない、日本酒が可哀相。 貴方、日本人?
未だに ”第3の日本酒” しか飲んでないとしたら・・・勿体ない。 はい、東中野へ。

大きな ”日本酒セラー”が左右に2台。 『此処は酒屋か?』 と面喰らう。
「人任せにはできない。目の届く範囲で納得した酒だけを丁寧に紹介したい。」 という店主、下宮(しもみや)氏の想いからカウンターのみの10席。1〜3名で伺うのが賢明であろう。
日本酒150本、焼酎90本の品揃え。”付かず離れず”の接客から 酒器や箸置きに至るまで、下宮夫妻の”もてなしの気持ち”が行き渡っている。 だから、飲む前から くつろげる。
下宮氏は 渋谷のフランス料理店で、ワインとチーズの専門担当として18年勤務。変化の兆しは、ワインブームに翳(かげ)りが見えた頃。 その店は日本酒も置くようになり、日本酒の仕入・試飲をする機会が増え、その美味さに改めて衝撃を受けたという。
「”仲間”が後押し してくれました。今でも継続して協力してもらっています。」
開店を決定づけたのは、”人の縁”。下宮氏の出身大学、”東京農業大学 農学部 醸造学科”における”人の縁”だ。 美寿々酒造(長野県塩尻)の熊谷社長がその筆頭といえよう。 店内で チェイサー として提供される ”水” は、美寿々酒造の ”仕込み水” である。

美寿々酒造の日本酒
(左から 純米吟醸 無濾過生、本醸造 生原酒、大吟醸、大吟醸 古酒 10年酒、本醸造 上撰、純米酒)
美寿々酒造は、年間製造石数がわずか200石(20,000本)の蔵。中でも古酒は150本あるかどうか。”和酒バー しもみや” では 全種類を揃え、手書きラベルの貴重な ”古酒 10年酒” を飲むことも可能だ。
「全部好きですが、”キレの良さ” を求めると 大吟醸 。”味わい” を求めると 古酒 でしょうか。」
MENUには各地の銘柄が幅広く網羅されており、注文のヒントとなるコメントも記載されている。だが、下宮氏に相談されたし。せっかくの1杯(合)は失敗したくない、料理も美味しく食べたいから。
「”酒ありき”、”料理ありき”は、お客様次第ですが、その日の組み立て、お料理との相性もありますので。」
下宮氏のアカデミックで上品な解説が、予定の杯数を超過させていく。まるでソムリエ、最適な飲み方から酒器の選択まで、押しつけなく端的に提案してもらえる。
初入店で相談を躊躇(ためら)うのであれば、月替わりの利き酒セット(2タイプ有り) から始めるのもよいだろう。
続いて、下宮氏が信頼する蔵の日本酒を紹介いただいた。

下宮氏が信頼する蔵の日本酒
( 左から 風の森 純米 こぼれ酒、旭若松 純米原酒、竹鶴 無濾過純米生原酒、初駒 無濾過純米生原酒、奧播磨17BYXX(ダブルX)純米)
「共通しているのは ”味の濃さ”。 ”米の旨さ”が良く出ており、嫌なアルコール臭が全くない。 こういうお酒を知ってから、”日本酒”のイメージを決定していただきたいですね。」
日本酒の醸造方法が他の醸造酒と決定的に異なるのは、糖化とアルコール醗酵が同時に同場所で行われる点にある。其処から日本酒の繊細な香味は醸し出されるのだ。
旭若松 純米原酒 : 「年間生産数30石(3,000本)、地元優先の蔵。親子3人で造っている。非常によいですね。」
竹鶴 無濾過純米生原酒 : 「”日本ウィスキーの父” 竹鶴政孝氏 の生家、竹鶴酒造(広島) の品です。」
和酒のみが立ち並ぶセラーを眺めながら飲む酒は美味い。数ある日本語表記のラベルには、深層心理から親近感が芽生え、緊張が解きほぐされているからだろうか。
日本酒について、「日本人の几帳面さがお酒自体に現れている、と思います。飲みやすく、深みのあるお酒であることを再認識して欲しいですね。」
”日本酒好き”も”日本酒嫌い”も 何かを感じ、再び店を訪れることになる。
”料理”と”飲み物”は別物、という考えの飲食店が多い中、此処では何を頼んでも美味い。クリーミィーな高麗豆腐、天然生鮪の背トロ、薩摩地鶏刺し・・・すべて直送、マリアージュ。
涎(よだれ)が出たなら行くしかない。 教えたくなかった。 全然違うのだから。

住所 : 東京都中野区東中野1-52-18 クワハウス1F TEL:03-3363-7878
営業時間:18:00〜26:00、L.O.25:30 (日曜〜25:00、L.O.24:00) 定休日:第1・第4水曜日

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