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2007年2月21日(水)
【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog これまでの酒楽愉人 

JR大森駅から迷い道くねくね 徒歩3分、ビル2Fの奧には ”ゆとりの時間” と ”ちょっとしたサプライズ” が同居している。
「 『語らず、人を和(なご)ませる”焚き火”』 に勝(まさ)るバーテンダーは居ないと思うんですよね。」 趣味はバイクのツーリング、オーナーバーテンダーの古谷(ふるたに)氏である。
焚き火をしながら 仲間とシングルモルトを飲み、感じたという。
「あくまでもお客様が中心で・・・、黒子でいいんですよ。」
店名の”GLEN” とは ゲール語 で ”谷” の意、 「最初好きで飲んだモルト、印象深かったのが グレンフィディック だったということもあるのですが、”谷”には、良質な水が集まり その”水”で”酒”を造っている。そんな形で ”お客様” が沢山集う店になれば・・・ということがまず第一です。」
バーテンダーになった ”きっかけ” を伺うと、 「大学を卒業してサラリーマンになったのですが、1社目、2社目と倒産しまして 『自分は本来 ”何” をやりたかったのか』と自問自答しました。友達の言葉から思い起こしたのですが、考えてみると 『儲かったら店をやる。』、『偉くなって退職したら店をやる。』 と周囲に話していたのです。」
今日は喉が渇いている、何を飲もうか。締めにはモルトをいただきたい。マスターに組み立てをお願いすると、
「何処でも飲めるとは思いますけど、ジントニックにもちゃんと ”こだわり” というか ”想い入れ”がありますので。」
まずはジントニックを創っていただいた。

”ジントニック”
”搾りすぎない調度” のライム。続いて ”グラスに丁度” の丸氷を3個入れた後、バースプーンで ”液体を注ぐ空間” を確保。
ジンを”手早く”、そして トニックウォーターは炭酸が抜けぬよう氷に当てずに。 僅(わず)かに クラブソーダ(炭酸水) を加え、最上部の氷を利用したステアで完成 。沸き立つ”清涼感”、飲み進むうちに ”ジンの甘味”が顔を出す。
此処では ”ジンの砂糖水割り”が提供される心配は無用。『飲まないと1日が終わらない』 と話す常連客がいるのも頷ける。
終始笑顔のマスター、 「甘酸っぱいカクテルからモルトに移った方が喉越しがよいと思いますが・・・。」
促(うなが)されるまま、”ジャックローズ” を いただくことに。
”シェイク” に取り掛かると、マスターの表情が一変する。

”ジャックローズ”
炎のような ”ハードシェイク”、1回見れば ”脳裏に焼き付く” 程のインパクト。現在の”型” に固まってからは3〜4年だという (カクテルベース : カルバドス、グレナデンリキュール、グレナデンシロップ、ライムジュース)。
「これからも ”変わっていく” と思います。 ハードシェイクなので ”見栄え” は良くないかもしれませんね、『表情が怖い』 と言われることもあります(苦笑)。」
”香り”のジャックローズ。 グレナデン”リキュール”は通常のレシピでは加えられない。果実酒のように 際(きわ)立つ ”ざくろ香”、ライムの渋味は見事に抑えられている。
「季節、そして お客様の心理状態や利用シーンに合わせた良いお酒(カクテルとモルト)を出せるよう心がけております。」 と話すマスター。
”香りの余韻”そのままに、最後の杯(モルト)を相談すると、
「今の1杯(ジャックローズ)の後ですと、この2種類あたりが面白いのではないでしょうか。」

古谷氏 と モルトウィスキー
(左 : GLENMORANGE fino sherry wood finish、JURA ololoso sherry edition )
(右 : GLENLIVET matured in sherry cask 1975 30y、George & J.G.Smith GLENLIVET 15 y、Blackadder ROSEBANK 1989 15y、ダグラスレイン premier barrel selection LAPHROAIG 7y )
GLENMORANGE fino sherry wood finish (終売品) : 「酸味があって豊かな味のするカクテル(ジャックローズ)の後には、さらっとしていながら甘味と深味のあるモルトがよろしいかと。」
JURA ololoso sherry edition : 「MACALLAN と同じ樽、オロロソシェリーで仕上げたモルト。(ジャックローズで)アルコール感もある程度感じていただいたので、度数が高く甘味のあるタイプも面白いかと。」
モルトに合う ”自家製スモーク” も。気の利いたFOOD MENU は足を運んで確かめられたい。独身貴族の御用達になること請け合い。
無理をお願いして、マスター自身が 『本日の仕事帰り(明朝)に 飲むであろうモルト』 を教えていただいた。4本から迷った後、1本を選択。
GLENLIVET matured in sherry cask 1975 30y : 「シェリー香が強いのですが、その奧にグレンリヴェットのバニラ臭があって、香りの変化が非常に豊かです。1杯を1〜2時間かけて飲んでも飽きない。冬、寒い時期にゆっくり時間を重ねて飲むにはよいかなぁ、と思います。」
「チェイサー(水) だけで モルトの味や香りの変化がするまで、というのは 間がもたない と思うんですよね。」
サージング → 状態を確認しつつ丁寧に”生ギネス” を注いでもらえる(GLENには エビス生 も常備)。

”マティーニ専用氷” の面取りをする ”丸(まる)氏”
マスターの相棒、元は飲み友達だったという 丸(まる)氏。彼の笑顔に胸襟(きょうきん)を緩ませる常連客は多い。落ち着きのある空間は、本(酒場川柳)の表裏カバーを飾っている。ウッドデッキでは10人までのPARTYも可能だ(要望、予算は応相談)。
「『場所に付く』、『店に付く』、『人に付く』 お客様がいらっしゃるとは思いますが、我々としては ”人(バーテンダー)に付く” お店 でありたいですね。お客様の人生において、スパイスの1つになれたら と・・・」
二人で、そして二人が ”焚き火に勝(まさ)る日” は、そう遠くはないようだ。
住所 : 東京都大田区大森北1-11-11 2F TEL:03-5493-2671
営業時間 : 18:00〜28:00(L.O 27:00)
不定休
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