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TOPTOPICS>酒楽愉人がいる店 "Lagg time” (荻窪)  第29話 ラグタイム
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2007年3月15日(木)
酒楽愉人がいる店 "Lagg time” (荻窪)  第29話 ラグタイム 

【ドリンクチョイスならではの秘蔵酒】 酒楽愉人が書くBlog  これまでの酒楽愉人 

 

  流木のBAR に (サムライ) が 佇(たたず)んでいる。 

 「バーテンダーとして、最初に ”入れ込んだ” のは フレッシュフルーツの ”カクテル” でした。」 と マスターの堤(つつみ)氏。カクテルMENUには 堂々と”産地表記” が。 

 「常にお客様には その時期に合った ”最高のモノ”を提供できるよう 試行錯誤しております。 ”旬” とはいっても、出始めと最後で糖度が変わってくるものですから。」

 マスターに ”福岡県産 いちごのカクテル” を創っていただいた。

 

”福岡県産 いちごのカクテル”

 ”さらし” で手搾り、「”まったりした味”になるんですよ。」 ラム と ジン を加え、手際よくシェイク、シャンパン を僅(わず)かに加えて仕上げた。

 「いちごは ジン と相性が良い。ラム はいちごに ”甘味の雰囲気”を与えます。ジン の旨味自体は ラム に吸収されますが、”香り”は残るんですよ。」

 ”旬のいちご” そのもの、いや、それ以上の”味わい”。 酒好きは勿論、酒が苦手な方をも黙らせ 唸(うな)らせる。

 「(フルーツの)リキュールはほとんど使いません。”素材の持ち味”を活かすことを心がけています。余分なモノはほとんど・・・、何か香り付けだったり ”雰囲気の香り”を多少付けることはございますが。 全く別物っていうのはヤ なんですよね、私は。『イチゴ』 って言ってるのに、『イチゴもあるよね』 じゃなくて 『イチゴをもっと美味しく、”食べるのではなく飲む”』」。”スタンドの野菜ジュースにお酒を入れてもっと健康的に飲める感じのアルコール飲料” とでも言いましょうか(笑)。」

 スタンダードカクテルも さぞ 美味しいことだろう。『カクテルへの考え方』 を伺うと、

 「ずっと考えてるのは ”ジントニック”、”ジンリッキー”ですね。ものすごく考えます。ライムが1個1個違って、季節、搾り方、カット一つで変わってくるものですから・・・グラスの形状も大事ですしね。」

 マスターの ”熱意”は、カクテルだけに留まらない。「”或る人”との出逢いから、オールドボトルのシングルモルト に興味を持つようになりました。今でも大変お世話になっております。」

 バックバーには見たこともないモルトがズラリと並んでいる。モルトウィスキーを紹介いただいた。

 

” 堤氏 と モルトウィスキー ”

 (左から ARDBEG single cask 1976-2002 #SPRING BANK 1967 #GLEN GRANT Royal Wedding Reserve 25y、不明のボトル 1965-1979、BALMENACH GLENLIVET 14y )

 GLEN GRANT Royal Wedding Reserve 25y : 「”ロイヤルウェディングリザーブ”、チャールズ皇太子とダイアナ妃の御成婚記念ボトルですね。

 不明のボトル 1965-1979 : 「イギリスの王家御用達ワイン商、”B・B・R”のモルト。『PURE SINGLE MALT』 と記載されていますが、中身は不明です。グラントリヴェット だとは思うのですが。」

 此処でしか飲めないモルトが多数 在るのは、マスターが個人的なルートで海外から仕入れているから。文字通り ”ご馳走”モルトなのである。

 「飽きないよう、週に1〜2本は必ず新しいモルトを増やしています。(お客様に) 『美味しいお酒をもっと知って飲んでいただきたい』 という気持ちがありますので。」

 その一環として、フランスから ”マール(marc) を 仕入れているという。

”マール(marc)” と ”フィーヌ(fine)”

(左から Eau de Vie de Marc Egrappe Chapoutier 、Vieille reserve de L' ermite #TRES VIEUX MARC DE BOURGOGNE 1952MARC DE BOURGOGNEFINE BOURGOGNE # )

 ”マール# とは、ワインを造る際に搾った葡萄の搾りカスを、再醗酵させて蒸留したブランデー。

 ”フィーヌ(fine)” # は、AOCの基準に達しなかったものや、樽やタンクの底に澱とともに残ったワインを蒸留したもので、「”マール”とは味わいが変わります。”マール”に比べ香りは柔らかく、上品な甘味が感じられます。」

 「”マール”は搾ったときのブドウのタンニンや、実の部分の甘味などが顕著にでますね。”マ−ル”はハマると虜になってしまいますね(笑)。」

 なんとも推理欲を掻き立てられるお酒ではないだろうか? ”ワイン” から ”フィーヌ”&”マール” へ。その逆もしかりである。気に入った”マール” があれば 素(もと)となるワインを飲みたくなる訳で。

 「(”マール”には)それほど興味無かったんですけどね。ミイラ取りがミイラになったんですよ(笑)。初めは”グラッパ”の感覚でいたのですが、年代(70、80・・・)や産地によって旨味が全然違うんですよね。”マール”を特に頑張っているシャトーもあるくらいで。ロマネコンティ の”マール”もありますし。」 

 ”弘法、筆を選ばず” この愉人は 『箱(店舗)』、『場所』、『酒』 を問わず ”飲み手”を魅了する。

 荻窪の駅近く、地下1F。派手な看板もなく、佇(たたず)んでいる。”Laggtime”、『時間を気にせずゆっくりくつろぐ』 だけ では惜しい。荻窪付近で飲んだなら、故意に終電を逃すのも一興かと。

Bar Laggtime  (バーラグタイム)   

住所 : 東京都杉並区荻窪5-30-12 グローリアビル B1F  TEL:03-3398-1063

営業時間 : 月〜土19:00〜28:00、日18:00〜27:00  

年始

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